バーチャルな生活

最近仕事がヒマなせいもあって定時で直帰することが多い。帰宅と同時に間髪入れずひとっ風呂浴びて、早々に「東京自由人日記」をつまみにビールをやりだすのが習慣になってしまった。
▼そのまま晩酌に突入するので勢い本数が多くなる。僕は自分では結構いけるクチのつもりでいたが、350缶三本も空ければよっぽど眠くなって寝てしまう。おかげで変な時間に目が覚めてまた自由人を見ることになる。
▼缶ビールといっても第三のビールだが、今この黒生モドキにハマッているのだ。黒ビールに似せた風味が第三のビールの水っぽさを解消していい案配に仕上がっている。昨日はこれにタコス風チップスとチーズ風味のディップを合わせた。なんだか全部ナンチャッテ商品ばっかりだ。でも目はブログに映るゴチソウを食べているから大丈夫。それもおかしいか。
▼そんなわけで昼間は寝不足で仕事に身が入らない。それでテキトーにサボって昼寝でもしようと公園の駐車場でハヤメシ食ってたら、後から後から車が入ってきてあっという間に満車になってしまった。次々に降りてくる老人たちはみな肩に小さめのゴルフバッグを抱えて公園へと吸い込まれていく。「そうか、ここはゲートボールの聖地なんだ…」
▼追い立てられるように駐車場を後にしながら、僕は近未来を舞台にしたハリウッドの安っぽいＢ級映画を思い出していた。セックス厳禁の清潔な管理社会の外にホンモノの世界が広がっていることを住人は知らされていない。「シュワちゃんが出てたやつともうひとつくらいあったな。なんだったっけ…」タイトルが思い出せない。
▼シトシト降り続く雨が舗装の水たまりを叩いているのをぼんやり眺めているときなど、ふとした拍子に「自分は何ひとつ見えてないんじゃないか」という気になってハッとすることがある。今日みたいな曇り空の日は、全てがスローモーションで、まるで夢の中を歩いているようだ。いずれにしろ隔靴掻痒な感じでなんともじれったい。実際水虫なのは確かだけどね。今は「僕から水虫をとったらいったい何が残る？」ってくらい開き直ってます。それもおかしいか。
▼いかんいかん。まさに小人閑居して不善をなすだ。仕事しよっと。

(昼間ｹｰﾀｲからﾒｰﾙで投稿したｴﾝﾄﾘに帰宅してさっそく写真を貼り付けてみた。現代はﾘｱﾙなものほど金がかかる時代だ｡ｼﾞｬﾝｸでﾁｰﾌﾟなものはいくらでも手軽にﾊﾞｰﾁｬﾙ体験ﾃﾞｷﾙﾉﾀﾞ｡

そしてこれは今日のｳﾁｺﾞﾊﾝ｡枝豆とﾍﾞｰｺﾝのｶﾙﾎﾞﾅｰﾗ黄身のせにｷｬﾍﾞﾂとｼﾞｬｶﾞｲﾓとｶﾎﾞﾁｬのｻﾗﾀﾞ｡ﾈ､これならｳﾁに帰りたくなるでしょ?ｵﾄｺは三つのﾌｸﾛでﾂｶﾒ｡一つ目は胃袋二つ目は給料袋､三つ目は玉袋って格言なかったっけ?ｳﾁの妻は少なくとも一つ目だけは実践してるってことだな｡なんか結婚式のｽﾋﾟｰﾁみたいになっちゃった｡おあとがよろしいようで…