極私的きついスポーツ番付

多くの人にとって夏といえばレジャーだが、多くの青少年にとって夏は部活である。師匠、いや長男の練習がとてもきつそうで気の毒だ。夏休みに入っても毎日弁当持ちで、朝普段と同じ時間に出てゆき、普段と同じ夜の10時頃に帰ってくる。チャリで30分くらいの通学時間と準備片付があるとして、実際朝9時頃から夜9時頃まで練習していると思う。
▼僕も中学の夏休みは昼弁持ちで働きに、いや練習に行ったのでよくわかるが、心の底からイヤだった。授業があれば、その学校生活の時間が休息の時間になるが、学校が休みだと他に逃げ場がない。仕事、いや練習するしかない。本末転倒だね。事実僕の意識の中では部活が主で学業が従だったので、授業中は針治療に行くかマッサージに行くか休息、つまり身体のケアに努める時間だった。何か勘違いしてたんだな。
▼僕も子供だから、よく長男と「オレの方がきつい」「いやオレの方がもっときつかった」とキツイ競争が始まるのだが、なにしろ30年も前の話なので、そんな長い時間実際にはどんな練習をしていたのかもう覚えていない。午前中陸上部の練習(ダッシュや走り込み)をして、午後から柔道の練習をしてたんだと思う。
▼走り込みと言ってもただ走るだけじゃない。学校から5キロほど離れた神社まで行って、山裾から境内までの何百段もある階段を何十本もダッシュしてまた戻ってくるのだ。部員の間では「昔はこれがダッシュじゃなくてウサギ飛びだった」とか「一番上から転がり落ちて死んだ人がいる」とかいう学園伝説が囁かれていた。
▼練習が終わったとたん全部員がダッシュで冷水器に向かって走り、一番の人間が吸口に取りついているのを、二番以下が後ろから蹴っ飛ばし引っぺがしするもスッポンのように離れず、ようやく剥がれた時には水は温くなっていた。(昔の冷水器は性能が悪く、飲み続けるとすぐに常温になってしまった)
▼冷水器でたらふく飲んだ上に、さらに帰りに商店でジュースとアイスを買い食いして、さらにうちに帰ってゲータレードやポカリの粉を溶かした氷水を1リットルくらい一気飲みしたというようなエピソードを話してやると、ほとんど感情の抑揚がない師匠、もとい長男も微かに顔を綻ばせて「全く同じや」とつぶやく。
▼長男によると、学校でいくら水を飲んでも唇とか口の中は干からびたままだそうだ。飲みすぎて腹だけはチャポチャポいってるというのに。家に帰りついた頃ようやくその水分が身体中に染み渡る感じでタイムラグがあるそうだ。なんだか師匠は感覚も研ぎ澄まされてるな。自分の身体と対話しているようでとてもよろしい。
▼どっちがキツイかは別にして、確かに練習時間だけは僕より長男の方が長いと思う。逆に柔道を9時から21時まで12時間もやったら死んでしまうだろう。これは持論だが、スポーツのきつさは対人コンタクトプレーの多さと比例する。スポーツの競技時間は、ほぼそのように分布しているはずだ。一番楽なのは野球で約2時間。その次がサッカーやラグビーで45〜40分ハーフ。接触プレーが多い分だけラグビーの方が短い。格闘技になると極端に試合時間が短くなる。ボクシングで3分のインターバル制、レスリングとなると2分三本勝負、柔道は国際試合でも5分一本勝負である。球技のようなゲームと格闘技のようなマッチでは、消耗の度合いが違うのだ。
▼だからサッカーがいくら走り回って大変そうに見えても、意図的な接触が反則なのだから楽なものだ。炎天下をフルセット戦うテニスもきつそうだが、ネットを挟んで対峙するのならそれも可能。同じ室内競技でもネットプレーのバレーとコンタクトプレーのバスケとでは性格が全然違う。もちろんバスケの方がきつい。
▼さて、ながらく妻の献立のネタ元となってきたパスタ屋だが、めでたく先月で退店の運びとなった。繁盛店のハードワークはアラフォーの身体には堪えたようだ。今月から一般事務のパートにくら替えだ。

どうですか。オシャレ番長の妻が飲食で長らくガマンを強いられたハンドネイル。やめたとたんにすっ飛んでいったようだ。
▼ブログも三日もあけると写真がたまる。僕ログファンのためにもマメに更新しなければ。



月曜はキッシュ。火曜は茄子のトマトソースパスタ。水曜はキーマカリー。

火曜は原点に帰って焼酎のお茶割にしてみた。緑茶も麦茶もホントによく合う。いろいろ試してみたけどやっぱり酒は甘くないシンプルな味が一番だね。

そして本日のアップはデザートの一品。

冷凍食品の果物(今日はブルーベリー、イチゴ、マンゴー)をヨーグルトとアイス(この日は爽のマスカット味)で和えたもの。コールドストーン並のうまさだね。