blog再開

OCNが運営するblog人を舞台に足掛け三年に渡って細々と書き綴ったわがブログが、当方の与り知らぬ間に一瞬で消滅して以来、もうどのくらいたつだろう。
▼その傷もようやく癒えた今、恥ずかしながらブログを再開することにした。新しいブログでグズグズ言うことはなるべく控えようと思ってはいたが、この間の経緯だけは記しておきたい。
▼十年以上前に我が家にパソコンがやってきて以来、ずっとNTTの高速通信回線とOCNのプロバイダを使用してきた。四年ほど前に自分のブログを立ち上げる際、そのOCNのサービスを利用することになったのは自然の成行である。
▼今年に入ってすぐパソコンが壊れ、家計にしばらく買い替え余力がなかったので、高額の基本料金を払い続けるのはもったいないと思い、NTTの電話代のうちから、ADSLの分を解約した。
▼最初に携帯からのメール投稿ができなかった時、そのこととADSLの解約の件がうまく結びつかなかった。会社のパソコンからログインに失敗しても、まだ何が起こっているかわからなかった。やがてログインどころかアクセスすらできなくなっていることに気づいた時、ようやく事態が飲み込めた。
▼OCNのblog人は、他のブログサイトと同様無料サービスをうたっているが、実は無料ではなかった。それはOCN利用者限定のサービスだった。つまるところブログサービスの使用料は、ADSL回線使用料とそれとセットになったプロバイダ料金に含まれていたのだ。
利用規約をよくよく読めば、そのようなことわり書を見つけることはできたかもしれない。しかしこれはほとんど詐欺同然の手口ではないか?まさに「NTTよお前もか」という感じだ。
▼携帯の基本契約が二年ごとの自動更新で、解約に伴う違約金が永遠に発生する仕組のSoftBankのやり口といい、通信各社の商売のやり方には目に余るものがある。
電電公社独占の頃、固定電話の権利が確か七万円くらいで、随分高いと思った記憶があるが、今や携帯の端末代は最安機種でも五万円はする。それをわからなくさせているのは、契約の際に長期の割賦に薄めて通信料と抱き合わせで引き落とす支払い方法にある。
▼我々は今、月々いったいいくらの通信費を払わされているのだろう。孫正義は「日本の通信費は高すぎる」なんて言ってるが、携帯電話の登場以来、孫のおかげで家計に占める通信費の割合は高くなるばかりだ。
▼一昔前、年頃の娘の長電話で三万円くらいの請求がきて腰を抜かした親もいただろうが、今や携帯は家族全員一人一台一万円。さらにパソコンのネット回線にその役割を変えた固定電話の回線使用料がブラス一万円。たまの娘の長電話で年に一、二度三万円の月があるどころか、毎月最低三万円、時々五万円の時代である。
▼前述の孫は(自分が参入することによって)競争によりNTTの独占で高止まりしている通信費を下げるようなことを言って革命児を気取っていたが、自分が人気端末の独占使用権を得ると、今度はロック解除の自由化を渋る有様だ。
▼我々は知らず知らずのうちに孫のための携帯代を払わされているような時代を生きている。はてなブログの無料サービスが看板に偽りのないことを祈るのみだ。あ〜あ、端からまた愚痴っぼい投稿になっちゃったよ。