2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

震災が奪うもの

うちの台所の給湯機はかなり能力が低いらしく、他の水源が使用されていると温水が出ない。例えばお風呂を沸かしたり洗濯機を回すと、水圧の関係なのかお湯が出なくなる。 ▼パートに出ている妻は、家事を手早く片付けようと、帰宅するとこれら全てを同時にや…

結論だけ言え!〜原発報道に物申す

物事を判断する物差しは人それぞれに違う。この春小6になる下の子の場合、足が早いかどうかで人を計る。夫婦で知らない人の話をしていると必ず「その人足早い?」ときくし、初対面の人には「50m何秒?」と質問している。息子の尊敬を勝ち得るには高い肩書や…

春の歌

仕事が一段落し、久しぶりに休みをとった。こぬか雨が降ったりやんだりのはっきりしない天気だ。ここのところ太陽の巡りは、週始めの雨の後、週半ばにぐんと冷え込む繰り返しで、まさに三寒四温という言葉がピッタリだ。少しでも燃料事情が好転し、被災地の…

これはマンガだ!〜福島原発大作戦

津波をかぶって燃料棒の冷却機能が失われ、放射能漏れが心配される福島第一原子力発電所では、東電職員を始め自衛隊、機動隊員らによる文字通り懸命の作業が続けられている。 ▼記者会見で相変わらず居丈高なマスコミ関係者には「おまえがやれ!」と言いたい…

それから〜一西日本人の感想と態度

ニュージーランド地震の悲惨な記憶も冷めやらぬうち、東日本を巨大地震が襲った。僕が住む地方は幸いにして被害はなかったが、それでもめったにない揺れを感じた。 ▼恥ずかしいことに、この歳になるまで災難という災難に会ったことがなく、当初は起こってい…

真のコスモポリタンを夢見て

上の子が先日持って帰ってきた卒業アルバムには、グエングエンホアンホアンといったタイかベトナムっぽい名前が散見されて少し驚いた。「この娘カワイイね」と指さした日本名の娘が中国人だったりしてますますびっくり。まるでマラソンゲートから入って来た…

春のあまいかほり

春と呼ぶには余りに寒い日が続いている。雛祭りを過ぎても桜どころか梅見にもまだ早く、ここ二三日は日本各地が大雪に見舞われた。だが季節は気象ではない。単に暑い寒いといった物理的なものを超えて、我々の五感に訴えかけてくるものが確かにある。 ▼昔の…

うちの息子

先日、とあるバラエティー番組を見ていたら、相方を泣かせたら景品をもらえるという企画をやっていた。人気お笑いコンビしずるの村上が、相方の池田を泣かせるためにたてた作戦は、母親にお涙頂戴の手紙を読ませるというベタなもの。手紙を読み進めるにつれ…

言葉にならない

雨と雨の合間の、低い雲が垂れ込める中を朝から映画を見に出かけた。「英国王のスピーチ」。第83回アカデミー賞受賞作である。特に悲劇的な話でもないのに、途中から涙が止まらなかった。「映画的な快楽」とか「映像の詩学」とか関係なく、久しぶりに手放し…

ネット革命なんてない

なんだかたいへんなことになっているようだ。中東の独裁国家で民主化の砂嵐が吹きやまないかと思えば、極東の受験大国では何者かが試験中に問題を質問サイトに投稿し、ウェブ上で解答が一般公募されていた。 ▼各大学では対策に頭を痛め、ネット規制国家中国…