夏休みの宿題

昨日あたりから天気が不安定で時折にわか雨に襲われる。例年この時期に担当事業所の夏まつりがあるのだが、土砂降りの大雨になることが多い。今日も午前中かなり強い雨に降られ、準備の人はずぶ濡れになったことだろう。祭りの始まる午後には晴れて心地好い風が吹いていた。もうすっかり秋の空だ。
▼今日から九月。一年の三分の二が過ぎた。正月の帰省がついこのあいだのような気がするが早いものだ。子どもたちは毎日部活に行くのでいつ新学期が始まったかわからない。特に今年は1日が土曜なのでもう二、三日前に始業式がすんだという。そういえば二人とも夜中に起きて宿題をしていたな。
▼うちの子どもたちの一番いいところは「宿題は絶対にやらなければならない」というような当たり前のことを疑いもしないことだ。上の子は小学校の時「宿題が終わらん」と言ってベソをかいたことがある。普段感情の起伏がない子だけにおもしろかった。ギリギリになるまでやらずに最後になって慌てるのは僕と同じだが、子どもたちにはやらないでいいという選択肢はないようだ。先生が恐いからというのでもない。特に言って聞かせた記憶もないのに不思議なものだ。
▼そういう基本的なことを一から教えなくていいのは本当に助かる。「罪と罰」のラスコーリニコフの疑問を持ちだすまでもなく、人生には考えるだけムダなことがある。「なんで宿題をしなきゃいけないの?」「なんで学校に行かなきゃいけないの?」という質問は「なぜ人を殺してはいけないのか」に続く一里塚だ。僕自身そういう点でダメダメな人間だったのでよくわかるのだが、理由のない疑問に拘泥するのは人生を棒にふるようなものだ。
▼昨夜は忙しい夏の間応援にきてくれていた監督にお礼の飲み会。以前から気になっていた居酒屋に入るも、看板の飲み放題は金土はやってないとのこと。ならばと夜7時までの飲み物半額サービスタイムを利用して19時直前にビールピッチャーとワイン(グラス)を注文。久々に痛飲した。
▼二日酔いの今日は半日で仕事をあがり、昼寝して風呂に入り妻と二人でお祭りへ。上は隣市での合宿、下は小学校の時助っ人参加していた隣町ソフトボールチームのBBQにおよばれ。子どもが行かないのにわざわざお祭りに出向いたのは特設ステージのゲストが目当て。今年は爆笑ものまねライブショーということで古賀シュウと岡本まりが来るのだ。
▼会場で屋台のヤキソバでも食べて時間をつぶすつもりが、天気がもったせいか18時時点で完売の店が多く、商品が残っている屋台には長蛇の列。機転をきかせていったん会場を出て中華料理屋で爆食の後ライブ会場にとって返す。

ものまねライブは前座の二人に比してトリの古賀シュウが圧巻。鈴木雅之から長嶋三奈を挟んでアンコールの武田鉄矢まで流れるような完璧なステージだった。岡本まりに広末涼子をやるように進言したのも古賀シュウらしい。炯眼である。
▼僕らはきっと行いがいいのだろう。帰りの車に乗り込んだとたんフロントガラスに雨滴が落ちてきた。なんといっても約1時間のライブを楽しんだ翌日の明日が休みなのがいい。久しぶりの日曜の休日を思い切り堪能して、やり残した夏休みの宿題についてゆっくり考えてみたい。