一陽来復

今日2月3日は節分。節分といえば豆まきだが、寒が明けて季節が春に向かって歩み出す節目の日でもある。今週はまた寒くなりそうだが、四寒三温、三寒四温と少しずつ暖かくなっていくことだろう。
▼土曜の工事が順調に進み、今日は望外の休みとなった。今の僕にとって日曜の朝ゆっくりできることほどうれしいものはない。事務処理で半日ほど出社したが、待っている職人がいるわけでも電話がかかってくるわけでもない。誰にも邪魔されず、中断されることもなく、自分のペースで仕事ができる。たとえそれがネガティブなものでないとしても、対人関係というのは疲れるものだ。
▼最近一番困っていることはオナラがとまらないことである。家人に嫌がられることこの上ない。残業250時間なんて事態にならないよう効率よく仕事をこなそうとすると、どうしても分刻みのスケジュールになる。食事がとれないこともままあるくらいだから、一番したい時に必ずしもウ〇コができるとは限らない。先日友人にその話をすると、「大便なんて朝一回すればいいものだろう」とアッサリ言われてしまった。
▼ところがこの業界、その朝がとてつもなく早い上に超慌しいのだ。早すぎてうちでするには時間が足りない。もよおしてきた頃には準備や段取りや作業員の世話に朝礼に作業指示とそれどころではない。現場が落ち着いた頃に客先と打合せが入り、昼は職人が昼寝してる間に移動して別の現場の下見をして戻ってきて45分からの昼礼に出る。午後からやっとする時間ができてももう遅い。
▼現場をとじて会社に戻り火急の事務処理だけ済ませても20時は回る。それでも仕事は溜っていくので、週に一度は根をつめるか、今日のように虎の子の休みを利用する。尊敬する人気ブロガー女史が社会人必須のビジネススキルとして真っ先にマルチタスクマネジメントをあげていたけどホントだな。現代社会において自殺したり病気になったりしないためには、なによりもまず仕事が捌ける人間になる必要がある。とてつもなくたいへんな世の中なのか、自分が極端に能力が劣るのか時々わからなくなるが、きっと半々なんだろう。
▼トイレでゆっくり日曜版を読んでいたら妻にキレられ、でないうちに追い出された。散髪に行き、そのまま会社に行って事務処理をする。半日のつもりで午前中はジムにいく妻とランチの約束をしていたが、意外に手間取って14時を回る。ランチどころか何をするにも中途半端でテレビを見てウトウトしてるうちに一日が終わってしまった。さあまた明日から仕事だ。毎週月曜は休日のコンクリート工事のバリケードを回収するため普段に輪をかけて早起きしなきゃならない。いつまでこんなことが続くのだろう。
一陽来復とは冬至の意味だが、言葉のイメージは冬の底から春に向かって反転する今時分の感じに近い。既に冬至から節分までの厳寒期も過ぎた。今はただじっと寒さを堪え、ひたすら春を待つのみだ。

土曜はほうれん草とベーコンのパスタ。

今日はスパサラに春雨の韓国海苔巻とチーズ揚げ。