優子ちゃんがかわいそう

昨夜来、けっこうまとまった雨が降った。幸い昼間は小康状態を保っているが、向こう三日間雨漏れの対応にビクビクしなければならないかと思うとげんなりする。早く12月にならないかな。冬の間は、少なくとも雨の心配をしなくてすむ。
▼第二次安倍内閣の辞任ドミノが始まった。いつか見た光景だ。第一次の時の松岡農相の悪人相には驚いたが、その面の皮の厚そうな悪役商会が突然自殺したのにはびっくりした。続く赤城絆創膏大臣にも驚かされた。全く自民党は人材の宝庫だ。マジメだけが取り柄の民主党じゃこうはいかない。サプライズがない。
▼毎度繰り返される「政治とカネ(なんでカタカナ?)」問題だが、過去に問題になった男性議員が、号泣県議も含め、すべからく事務所費用の名目で裏金をちょろまかすというドセコイものだったのに対し、今回の女性2閣僚の方がずっとわかりやすくて罪がない。やっぱり女性の方が輝いているな。
▼松島みどりのウチワは辞めるような問題じゃない。まして刑事告発なんて、する方がバカだ。他の議員が公選法に抵触するのを恐れてドーナツみたいなウチワを配っている方がよほどみっともない。意図は同じなんだから。いっそウチワにした方がずっと潔い。松島さんも「ウチワですけど何か?」ときっぱり見栄をきればいいものを。
▼世の中にウチワをお金を出して買ったことがある人が何人いるだろう。いるとしたらよほどの金持ちだ。世の中に出回っているウチワの99%はタダで配られるものだ。公選法で禁じられている利材というよりは、配布物(チラシ)に近い。ウチワをタダでもらう人(庶民)がタダで配る人を後ろ指さしてどうする。
▼経験上、地方の冠婚葬祭で政治家の祝電、弔電がない方がめずらしい。時には秘書が列席していることもある。線香代や花代だと公選法に触れるなら、堂々と香典にすればいい。参列すれば香典くらい置いていくのは常識だ。こういうことは日常茶飯事である。選挙区のお祭りでウチワを配るくらいなんでもない。
小渕優子ちゃんの場合、まず贈答品を親族の店で購入した件は、本人の主張通り全く問題ない。親族が商売しているのなら、何か要り様があった場合利用しない方が不自然だ。「姉のところで買ったものですと言うとみなさん喜んでいただける」と言っていたが、その通りだと思う。下仁田ネギも、誰だってネギくらいもらうだろう。みんな自分のことなら全然不思議じゃないことを、政治家がやったら途端に汚らしいことのように言い出すのはどうかしてるぜ。
明治座天童よしみツアーに関しては、この手のショーやツアーを個人で正味満額定価で払って観に行く人がいたらお目にかかりたい。僕も今週、恒例のジャズライブに行くけど、主催企業とのおつきあいで会社が購入したチケットがなけりゃ自分で買ってまでは行かない。ナイロン100℃の6900円だって今にして思えば高い。きっと上京して舞い上がっていたに違いない。
▼規模のメリットを追求する団体向けのショービズやリゾートツアーなどの企画は、そもそも最初から大幅値引が当たり前だ。数字のマジックで、旅費+弁当代+観劇料それぞれの定価×人数分と収支報告書の記載の差額は確かに2600万かもしれないが、記載金額=団体パック料金の可能性だって十分ありうる。
▼実のところ、報道されているほどの差額は存在しないかもしれない。仮にそこで出た差額で関係者が多少いい思いをしていたとして、それがなんだというのだ。おカタい公務員の代表と思われている学校の先生が、修学旅行の下見旅行で旅行会社に思い切り接待されていい思いをしているのとどう違うのだろう。
▼人間自分の理解できる範囲で生きている人ばかりではないのだ。優子ちゃんは仮にも大臣である。その激務はパンピーの想像をはるかに超える。彼女は潔く「知らなかったではすまされない」と答弁しているが、知らなかったに決まっているのだ。これまで経費を私的に流用したことなんて一度もない僕だって、たかが接待の仮払いを精算するのに毎回四苦八苦している。収支報告なんてそんなもんだ。
▼街頭インタで子連れの母親が「仕事と子育てを両立している母親の代表として応援していたのに」なんて言うが、彼女は普通の意味では子育てもしてないだろう。アイドルだって、行かなくても卒業できる大学も卒業できないほど忙しいのだ。大臣と母親を両立し、その上地元の後援会の収支まで把握するなんて絶対ムリだ。こんなことを大騒ぎする野党や市民派弁護士や市民オンブズマンやマスコミほどヒマじゃないのだ。

昨日は絶品カラアゲにサラスパ。

今日は得意のキッシュに中華スープ。