島から島へ

ここのところニュースは寝ても覚めても突然北に爆弾を打ち込まれた延坪島のことばかり流している。それまではずっと尖閣諸島だった。途中メドベージェフ大統領が訪問した国後島が挟まれたが、それは尖閣問題の亜流(シャン)列島だった。
▼ニュースというものは、次に類似の新たなインパクトを持った事件が起きるまで、それ以前のものが繰り返し形を変えて飽きるまで報道され続ける。そこには「失恋を本当に癒すのは新しい恋だけ」というのに似た法則が働いている。
▼今、芸能界はオカマはオカマでもガタイのいい女装趣味のオカマ(デラックス、マングローブ)ブームである。その前は正統派ニューハーフ(はるな愛、椿姫)。その前はオネエマンズ(イッコウ、カバちゃん)。
▼島でいえば今は北方限界線上の島々が旬だ。尖閣にはモグラしかいないが、ここには人間が住んでいる。でも僕はもう次の島に行きたくてたまらない気持ちだ。新しい事件が起きるまで、この島にいつまでもとどまらなくていい。次の不幸が起こるまで、前の不幸を食い物にするしかないなんて悲しすぎる。別に何もなくてもいいじゃん。次行こう次