エビゾウの病気

今年下半期の芸能ニュースベストワンが、六本木エビゾウ殴打事件であることに誰も異論はあるまい。喧嘩相手のハーフも先頃逮捕され、ワイドショーや週刊誌はこの話題でもちきりである。
▼エビゾウは以前から舞台よりも舞台がハネた後の女性関係が注目される役者だった。大河共演以来噂の米倉涼子(番宣の疑いあり)、遊ばれて捨てられたことをブログで告白したサトエリなど。だが彼が最終的に生涯の伴侶に選んだのは清純派キャスター小林麻央だった。
▼誰だって遊ぶ相手と結婚する相手くらいわけて考える。遊ぶ相手はスタイル重視、結婚するのは清楚で貞淑そうなタイプ。エビゾウは異端児と称されるわりに、極めてわかりやすい保守的な女性観の持ち主である。
▼何かと下半身の話題が先行する歌舞伎界のプリンスであるが、より本質的な問題は彼の酒癖の悪さだと僕は考えている。一連の報道からエビゾウが重度のアル中であることは疑いえない。そしておそらく彼は、自らのダークサイドの全てを新妻に晒していない。
▼巷で酔っ払いを目にする機会は多く軽く考えられがちだが、アル中は命に関わる深刻な病気である。会見でいみじくも「生命の危険を感じた」と繰り返したエビゾウだが、それは元を糾せばハーフの暴行ではなく自らのアル中に起因するものだ。
▼アル中の人の酒乱ぶりは正視に堪えるものではない。もしマオちゃんがエビゾウの醜態を結婚前に一度でも目にしていれば、人生を共に歩んでいく相手とはとても考えられなかっただろう。
梨園の新婚家庭の晩餐がどのようなものか想像するのは難しいが、エビゾウはうちで晩酌をしたことがないのではないか。身辺にアル中の人がいないとわからりづらいが、アル中患者は体内にアルコールが入ると豹変する。一杯でも口にするともう大虎になるまで止まらない。
▼そのような姿を妻に見せられるはずがない→うちでは飲まない→ストレスがたまる→外で発散する。これが僕の考える今回の事件の構図である。繰り返すがエビゾウはアル中だ。公園全裸事件のツヨポンと同じである。裏社会では既にエビゾウが撲殺されるのとツヨポンが凍死するのとどっちが先か賭けの対象になっている(嘘)。
▼件の六本木の飲食ビルの常連であり、いっしょに酒を飲んだこともあるというホリエモンのコメントが、エビゾウの人となりの全てを物語っている。いわく
「飲みすぎなきゃいい人なんだけどね」