2010大晦日

例年通り年末ギリギリまで仕事して帰省の新幹線に乗る。三日から仕事なので二日にはトンボ返りだが、毎年行き帰り共そこそこ混雑しているので、自分だけが特別不運なわけではないと考えねばなるまい。
▼休みも短い上、年明けに難題が残ったままなので、心底からリラックできないが、それでも帰るところがあるだけ幸せだと思う。ひとりぼっちは寂しい。家族が先に帰省して、仕事の関係でひとり残る数日があるので余計にそう思う。
▼今年一年を振り返ると、年々世の中がせちがらくなっていくように思う。失礼、非礼、無礼のオンパレード。生きていくということからすれば、礼儀は不要だからね。みな上を向いて仕事をする。自分の生活に直接影響力がある人にのみ媚びへつらう。僕のように力のない者にはにべもない。
▼最近、国際関係も人間関係も所詮パワーバランスだなと思う。だから余計にそうでない関係、利害や打算ばかりではない関係を希求してしまう。もちろん何事もゼロサムではない。家族愛や友情にも打算が潜んでいるかもしれないし、利害関係の中に心の交流が芽生えることもある。
▼大事なことは、原理主義に陥らないこと。相手を許すこと。復讐心を捨てること。自分が影響力を持つに至った場合、それを悪意に行使しようと思わないことだ。誠に人間関係も国際関係も同じだと思う。