日曜父さん起こサンデー

昨日は午前中いっぱいまとまった雨が降っていたが、今朝はホリデーに相応しい気持ちいいくらいの快晴だ。週に一度休みがやってくるという当たり前の事実が、ただただうれしく、ちょっと不思議な気がする。
▼子供たちは早々に部活とソフトに出ていった。妻は午前中ジムなので、ひとりコーヒーを啜りつつテレビのマスターズと「東京自由人日記」というブログを行ったりきたり。
▼「自由人」はパソコン復活以来最大の楽しみだ。こういうブログを見ると自分のブログがおもしろくないのがよくわかる。内容は毎回ハシゴ酒日記。それもほぼ同じ店の繰り返しなのだが、見ていて飽きない。毎度同じ店のモツ串が実にうまそうに微笑みかけてくる。
▼復活と中断を繰り返してきた僕のネットライフも、なんだかんだいって一番見たのはエロサイトだったような気がするが、今回は全く触手が伸びない。人はこうして枯れてゆくのかな。
▼「自分の年齢を思い知らされるのは同世代の合コンの時だ」というのは前にブログで書いた。やってくる女性たちがオバサンでびっくりする。同窓会なんかもきっとそうなんだろう。日常生活やテレビなどで僕と同じ年齢の人を見ると相当老けている。僕ももういい年だ。
▼さて午後から何をしよう。妻といっしょにいつものランチDEデートの後花見にでも行こうか。そうそう選挙も行かなきゃ。投票率低いだろうなあ。普通なら注目度の高いはずの都知事選も全然盛り上がらなかった。でもそのまんまじゃいけない。変わらなきゃ。ということで僕が誰と誰を支持していないかおわかりですね?都民じゃないけど。
▼震災後の自粛ムードから一転して最近は「自粛は行き過ぎ」論に振り子が真逆にふれている。レジャー娯楽産業は軒並み閑古鳥が鳴いているし、僕の住んでいる地区でも早々にお祭りが中止になった。
▼自粛ムードが経済を落ち込ませるというのはわかる。しかしそれが東北のためにならないというのはへ理屈だろう。被災地の人たちは今まさに地獄の底にいるわけで、日本全体の経済云々は将来的にはともかく当面は全く関係のない話だ。
▼こういうめぐりめぐってのような理屈は一見もっともらしいが金持ちの側のものだ。経済が落ち込んで困るのはみな同じかもしれないが、落ち込んだらおおいに困る人がいる一方で、落ち込もうがアゲアゲだろうが地を這うような生活は変わらない人の方が圧倒的に多い。
▼友人は悩んだ末に結婚式を延期した。地震発生時ロングステイ中だった両親も以後何も楽しめなかったと言っていた。僕の見る限り、自粛ムードは自然に出てきたものだと思う。だとしたら自然に元の状態に戻るのを待つしかない。なにしろ数万人の日本人の命が一度に奪われたのだ。ある種日本全体が喪に服すような雰囲気になって当然だろう。
▼地域のお祭りに自粛の雰囲気が出てきたのは寄付集めの頃だった。そこから中止決定まではあっという間だった。常識で考えて、今この時期に自分たちがお祭りで飲み食いする金を集めるのは理解を得られまい。お祭り男たちも集めた寄付を返すんじゃなくて、そっくり義援金に回す許可を得るためにもう一度各戸を訪問する汗をかけば粋だったけどなあ。
▼でもどう行動しようが、基本的には自由だ。僕みたいなあまのじゃくは「被災地がどうの」「経済がどうの」といった全体を右にならえみたいにさせようとする議論にはソッポを向きたくなるのだった。