ほらほらこれが僕の妻

ブログの内容だが、ここのところ日常生活とウチゴハンの紹介という形が定着しつつある。自分の手料理の写真が公表されるようになって、妻も僕のブログを時々見るようになった。以前はこっちから読んでと頼んでも見向きもしなかったのに。ホント自分のことしか興味のない女だよ、ったく。
▼でも人のことが気になって、他人のケータイをこっそり盗み見るような女よりはずっとマシだけどね。「奥さんどんな人?」と聞かれたら、僕はたいていこう答えるようにしている。「そうだね、他人のケータイを見たりするようなまねは絶対にしない人、かな」すると「そりゃあんたに興味がないだけだよ」と笑われて終わりだけど。そういう意味じゃないんだけどなあ。
▼そういう種類のことをしないということで、別にケータイに限ったことではないが、僕はこれを人を見る上で重要な判断材料として採用しているくらいだ。すなわち人間には二種類しかいない。他人のケータイをのぞき見する人と、そんなことは絶対にしない人だ。
▼「本当は見たくてしょうがないけどモラルに反するからやめておく」という人もいるかもしれない。けどそういうのでもないんだな。そもそも興味がない。相手に興味がないんじゃなくて、そういうことに興味がない。だから正確に言えば人は三種類にわけられるのかもしれない。①しようとも思わない人(=妻)、②したいけどやめておく人(=僕)、③誘惑に負けてやってしまう人(=具体的には知らない)
▼パートナーの浮気を疑ってケータイを見てしまう。あるいは浮気そのものでもいい。おそらく妻は僕のことを好きか嫌いかは別として、浮気なんか絶対にしないだろう。そもそもそんなことに興味がないのだ。もちろん僕もしない。したいけどモラル上、あるいは勇気がなくてできない。そして浮気をする人たちがいる(直接面識があるわけではないのでよく知らないが)。
▼これは多分に生得的な素質で、訓練や教育でどうにかなるのは②だけだ。だから当然一番多いのは②。世の中のたいていの人はここに属し、小心翼々として生きている。①の人は自足している人。恵まれた環境に育ち、精神的、あるいは血統上高貴な人が多い。③は弱い人間だが、ある意味最も人間くさく、それゆえ意外におもしろい人生と言えるかもしれない。しかしくどいようだが、①の人たちはそういうことにまるっきり興味がないのだから仕方がない。
▼では僕の妻は何に興味があるのか?まず自分が快適に暮らす環境を整えること。うちは僕の甲斐性の関係でいまだに狭い社宅暮らしだが、常に小綺麗にかわいらしく飾りつけられている。そして自分自身をかわいらしく飾るのも大好きだ。体型を維持するために時々スープダイエットをする。毎週木、日はエアロビに通う。以前のバイト先で知り合った友達に無料でネイルしてもらう。これも彼女の得意技だ。

▼料理を作るのも、おいしいものを食べるのも好きで、いつもクックパットやモバレピで新しいレシピを探している。今日のウチゴハンは実家から送られてきたインスタントラーメンを使った野菜たっぷりラーメンにヒジキご飯。

とんこつベースなので具だくさんのチャンポンに近い。ヒジキご飯の味つけもちょうどいい。
▼とことん自分本位で、自分の好きなこと、気持ちいいことだけをしているので後腐れがない。不本意なことを我慢してやっている人はどうしても性格が恨みがましくなるからね。彼女の回りには自然に同好の輪ができ、自然に交遊関係が広がる。そして誰とも深入りせず適度な距離感を保っている。人間関係が長続きするわけだ。
▼さて、こんないい女が何故僕みたいな男の妻なのかって?そりゃやっぱり僕にもどっかいいとこがあるんでしょう。