幸福の王子②

ここのところの猛暑も週末の雨で一服らしい。連休工事が予定より早く進んでまた一日あいたので、昨日は残り少ない盛夏を楽しもうと、妻と下の子を連れて内陸部の日帰り温泉に涼を取りに行った。長男は例によって部活で不参加。師匠はもう家族行動は卒業だな。
▼お昼近くに到着した内陸の温泉郷はうだるような暑さである。
道の駅併設の変哲のない温泉施設だが、軒下に空っぽのツバメの巣が並ぶ中、どういうわけかひとつだけまだヒナが巣立っていないものがあった。

「いくらなんでもちょっと遅すぎやしないか」と思いつつ下の子に目を移す。まあこういうことは親子どちらか一方にだけ原因があるのではない。共依存関係にあるのだ。もしもこの子が遅れ気味だとしたら、自分の胸に手を当ててよく考えてみなきゃ。

窓からSLを見ることができるプール付のこの温泉施設は、うちから車で1時間強と近からず遠からず、負担にならずにそれなりに遠出感も得られるので、少ない休みを縫っていつの間にか毎夏訪れる習わしになった。
▼暑い暑いと思っていたが、プールづたいに外に出ると気持ちのいい風が吹いている。これで水遊びも終わりだな。下の子は相変わらずいつまでも上がろうとしない。きりがない。こちらに転居してまだ早いうちは、妻も子も実家に帰省した中でのひとりぼっちのドライブとなったが、二、三年ほど前から家族全員、または子どもといっしょに来るようになった。ひとりの時は温泉、子どもといっしょの時はプールに入った後、座敷で高校野球を見てまったり過ごすのである。

ツバメの子浜風とどかぬ山の中

まあいい。なるようになるさ。
▼遠出した時は、帰ってから夕食を準備するのはたいへんなので、たいてい回転寿司に行く。


回転寿司チェーンの中ではこの「スシロー」が一番だ。ネタが大きくてうまい。みんなよく知ったもので、この日も大盛況。30分以上待たされたけど三人で三千円で十分満足感があった。業界一位になるのもうなずける。
▼さて、16日のウチゴハンは混ぜご飯だった。

その前に出てきた晩酌のアテに、キュウリとオクラを出汁で味つけしたものがあったのだが、妻がそれを混ぜご飯にかけて食べてくれという。


これがベストマッチ。ひとつひとつでも美味しいのにもう一品得した気分だ。下の子がリクエストしたらしく、翌日もまた出てきたよ。

やっぱりこの子は好みまで僕にそっくりだ。いつまでも僕のまわりを飛んでると、そのうち冬になっちゃうぞ。