ムッスー号で行くムッスーの畑

連休工事が終わってまたドヒマになってしまったので、あてもなく愛社用車ムッスー号を流していると、信号待ちで偶然会社の若いのといっしょになった。向こうが助手席の窓を下げるので、何か話したいのかと思ってこっちも窓をあけると、ジェスチャーで腕を回しながら「パワーウインドじゃないんですか?」だって。まあな。別に不足はないけどね。「○○さんの忘れ形見だから」と言い残して発車すると、そのまま引退した大先輩ムッスーを訪ねることにした。
▼何か月ぶりのムッスーは、この前より幾分くたびれたようにも、想像していたよりは変わらないようにも見えた。やはりこの暑さはこたえるようで、夕方まで甲子園を見てゴロゴロする毎日だったそうだ。薬の副作用なのか力が入らないと言っていた。気力も萎えているのか。いつものように季節の野菜をその場でもいでくれる。茄子と胡瓜とゴーヤ。茄子がかなり大きかったので、モリチャンのオバケナスのことを話すと、「そりゃ固かったろう。オレのは大きくても軟らかいからな」と思わぬところで対抗心を燃やすので少し安心した。「また秋野菜がとれる頃寄っとくれ」結局一時間近く話し込んでいた。ヒマだ。
▼ブログを再開してほぼ十か月。反応としてはわずかにコメントが二件と、水虫を話題にした時だけ帰ってくるトラバのみだ(このトラバってイマイチよくわかんないんだけど…)。社会派ブロガー女史のように、現代社会の諸問題について切り口鋭いツッコミで読者の好奇心をくすぐる刺激的なテーマを論ずる筆力があるわけではない。自由人さんのように、東京モツ焼きめぐり時々飲み鉄の旅みたいな読者の癒しになる写真&文をものすることができるほど変化のある日常でもない。特別な引きがないんじゃ反応ないのも無理ないか。
▼春ごろから設置したページビューのカウント数は順調に増えてはいるが、初期設定で一度に五回分のエントリーが閲覧できるようになっているせいか、一回のアクセスでカウンターの数がいっぺんに5ずつ増えるので水増し感は拭えない。アクセス解析サービスを利用している他のブログを見ても、ページビューの数字と訪問回数の数字は概ね3倍くらいの開きがある。そこで僕ログの読者数を自己解析してみることにした。
▼まず現在のページビューの数12000を単純に5で割って約2400ヒット。次に僕のブログの存在を公式に暴露した両親と妻が、ページビューを設置した春先から毎日一度はアクセスしているとして、5ヶ月150日*3人で約500回。それに僕自身が「ああやっぱり自分のブログが一番おもしろいなあ」と思いながら日に三回は開くので倍の千。これが身内によるアクセス数だ。キーワード検索によるネットサーファーがかなりの数いるとしても、数人の固定読者は獲得したと考えてもいいのではないだろうか。願わくば彼らがなんらかの感想をコメントしてくれんことを。
▼さて、ムッスーからいただいた夏野菜である。

昨晩はさっそくこれを妻お得意のナスと白髪ネギの冷製にしてくれた。

ナスは競争相手がいないので全部食べることができるのだが、昨日はもう一品の豚肉の生姜焼きが絶品で、ナスそっちのけで子どもと取り合いになってしまった。そしてデザートは待望の桃。

「ドンキで安かったから」一個あたり百円以下だそうである。見たところ一個二百円のものと遜色ない。イオンの単価百円のものより一回り大きく見える。さすが安売り王ドンキと思ったが、味は百円なりだった。

そしてムッスー自慢のナス第二弾の今夜はマーボナス。素揚げしてないので色は悪いが味はいい。いっしょに写っているのはキャベツサラダに、下の子の昼の焼きうどん。パートに出ている妻は、夏休みは子どもたちのお昼ごはんを作って置いておくのだが、下の子は朝早くうちを飛び出すと、もう鉄砲玉のように暗くなるまで戻ってこない。
▼う〜ん、ブログのネタが妻の手料理だけでは戦えないな。もう一品ほしい。ちなみにムッスーの語源は、ムッスーが自分の子どものことを話すときに「ムッスーが…」というところからきている。この地方では普通の言い方らしいが、僕のようなよそ者にはムスコのことかムスメのことかよくわからなくてとてもストレスがたまるのだった。まるでブラザーが兄か弟かわからないアメリカ人みたいだ。