ネーミングのコツ

ドジョウ内閣に対抗するわけではないが、我が家もネーミングのうまさでは負けていない。特に長男。この分野に関しては僕の血を引いたようだ。どこのご家庭でも、知り合いの奥さんやご主人を、家族にだけ通じるあだ名で呼んでないだろうか?うちもそうだが、僕や長男がつけるあだ名があまりにピッタリなので、つい本人と話している時に口がすべりそうになると、妻が文句を言うくらいだ。
▼例えば妻が親しくしている、奥さんの方が旦那さんより強い夫婦(みんなそうか)のことを、うちでは奥さんを「アネゴ」、ご主人を「シヨウニン」または短縮して「シヨウ」と呼んでいる。いうまでもないがアネゴは姐御肌から、シヨウは使用人からきている。いつも運動会の本部席テントにデンとふんぞり返っている太った奥さんは「本部長」。やはりデブだが色がやたらに白い奥さんは「くるよ」。いまいくよくるよのくるよ師匠に似てるから。歯茎を見せて笑う奥さんは「ガハハ」などは僕作。
▼部活をやっている長男は、部員の母親にあだ名をつけて呼んでいる。いつもおじゃおじゃ言ってよく聞き取れない滑舌の悪い部員の母親は「おじゃげマザー」。個性的な顔立ちのお母さんは「個性さん」。う〜ん、長男の方がセンスあるかも。結婚当初、そのような習慣のなかった妻も、だいぶなじんできたようだ。このブログでも何度か紹介した職場の大先輩「ムッスー」も、僕がムスコがムスメかわからんエピソードを妻に話したところ、自然と口をついて出るようになった。
▼タレントでも有吉なんかがあだ名の達人扱いされているが、うちでは一般の愛称とは違った独自の呼称を採用している。例えば今をときめく経済評論家の勝間和代先生と、

結局、女はキレイが勝ち

結局、女はキレイが勝ち

AKB48イチオシの秋元才加は同じ「フンガー」。
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顔のイメージを音に変換してみました。その昔スーパードライのCMに出たり、NHKのスポーツキャスターをしてた青島健太も同じ系統の顔だな。

ワハハの柴田理恵は、うちでは「おかあさん」と呼ばれている。理由はNHK「週間こどもニュース」の初代お母さんだったから。ちなみにお父さん役はフリーになってからニュースのわかりやすい解説でブレイクした池上彰。昔から同じことやってたんだね。ライフワークと言っていいだろう。
▼ネーミングはただ単に的を得ていればいいというものではない。自然発生的に生まれ、普段から使われることが大事だ。「ドジョウ内閣」でも十分なのに、新首相が新しい内閣のキャッチフレーズをきかれ、「国民のみなさんからつけていただけるようになるのが理想」と答えたのは、ネーミングの本質を心得ている発言だ。
▼一番肝心なのは、親しみが持てるかどうか。愛着がわくかどうか。意味なんてすぐにどうでもよくなる。解説がいるようなものはダメだ。その意味では「有言実行内閣」とか「最少不幸社会」とかはあまりうまくなかった。ドジョウのようにひとり歩きするものがいい。
▼小泉元首相はワンフレーズで長期政権を築いた。自民党の石原幹事長は新首相のことを「自分の言葉を持っている」と最大級の賛辞を送った。少なくともネーミングの技術については僕も同感である。
▼土曜は祭りの幹部に寿司屋に連れてってもらったが、マイケータイがないので写真はなし。刺身用のものを焼いてもらった今年初の秋刀魚が最高。戻りガツオの刺身もうまくて、賀茂鶴のひやを5杯も飲んでしまった。