ベイスターズ身売りの時代背景

もう年内は日曜に休めないので週中日の今日は仕事を休んだ。午前中散髪に行った以外は特に何をするということもなく時間が過ぎていった。具体的にはネットサーフィンをしていた。昼飯を食べた後少し昼寝した。妻はパートでいなかった。ちょっと前まではこんな過ごし方はせっかくの休日を無駄にする気がしてガマンならなかったが、今は休息に重きを置いているので何もしないことが大事だ。
▼それくらい仕事が微妙なところにきていて、神経のすり減り方が尋常じゃない。仕事の内容が変わったわけではないので、以前は必要なのに気づいていなかっただけだろう。具体的にスキルがアップしたとかそういうことじゃないと思う。客先の担当者とのちょっとしたやりとりとか、そういう人間関係の細々が気になるだけである。そういえば前は雨が降ろうが嵐が来ようが酒飲んで高鼾で眠ってたもんな。事を知らないということはある意味幸せなことだ。
▼さて、プロ野球はセパ両リーグとも順位が確定し、興味は個人成績に移ってきた。秋だなあ。注目の日ハム佑ちゃんの新人王は厳しいが、楽天マーくんの投手三冠はほぼまちがいない。彼が今やダルと並ぶ球界のエースであることに誰も異論はあるまい。佑ちゃんが大学に行ってる四年の間にずいぶん差が開いたものだ。まあだからこそ進学を選んだのだろうけどね。
セ・リーグの新人王は佑ちゃんと同じく今季大学野球からプロ入りした沢村で決まり。巨人打線が例年並みなら最多勝争いしてるところだ。今後マーくんと共にこの世代を代表する投手になるだろう。その沢村投手、日テレ女子アナとの結婚が決まったらしい。解せないのは婚姻発表当日の数時間前にいったん破局報道が流れたこと。
▼似たような事例を挙げると、林家こぶ平(三平襲名)が国分佐知子との結婚前にいったん女子アナとの交際が報じられたのは記憶に新しい。こういうのはカムフラージュ目的のガセネタ以外の何物でもないが、いったい誰が何を意図してリークしてるのかな。たいした効果があるとも思えんが。沢村のケースなんか時間稼ぎにもなっていないが、きっといろんな関係者のいろんな思惑があるんだろう。
▼その昔、当時お嫁にしたい女優ナンバーワンだった東ちづるが、ヘアヌードカメラマン加納典明とコラボの写真集を出す際、発売するタイミングで噂になって、蓋をあければ写真集はセミヌードすらなく、二人の関係もあくまで噂に終わった事件について、石川誠壱先生が自身のコラム熟女電鉄において「われわれはやはり何かに踊らされている」と嘆いてたっけ。このように昔から売らんがための情報操作はあったけど、今やエンタメ情報は自己目的化してる気がする。
▼今テレビを見ていると、民放は巨大な互助会組織のようだ。テレビ以外の媒体とのタイアップならともかく、バラエティー番組の出演者はレギュラー以外は100パー同じ系列のドラマに出演するタレントだ。番宣はもちろんだが、番宣とのバーターで出演料も抑えられるのではないか。ほとんどマッチポンプの世界だ。スポンサーがつかないことによる製作費不足はかなり深刻なのだろう。
▼こうしてみると、たいへんなのは相撲協会だけじゃない。夢を売る職業であるプロ野球と芸能界も楽じゃない。どの業界も縮み志向の時代の影響からけして無縁ではありえない。プロ野球選手とタレント。この二つは僕らが子供の頃までは男女の将来なりたい職業のトップだったけど、今はどうなんだろう。今や時代の変化に合わせてなんとか生き延びる工夫をしている有様だ。時代は確実に変わりつつある。
▼せめて食卓だけはいつまでも昭和の雰囲気を湛えていたい今日のウチゴハンはダイコンの煮付けに串カツ。休みということもあってビールの誘惑を断つのに苦労した。

さあ明日からまた仕事だ。