一同に会する

今日のぴったんこカンカンは本日スタートの深きょん主演ドラマ「専業主婦探偵〜私はシャドウ」の番宣。小日向文世古田新太+最後に深きょんが加わる構成で、もちろん全員連ドラ出演者である。ロケはまず小日向が最初に住んだ千駄ヶ谷の下宿に始まり、麻布のオンシアター自由劇場跡で劇団の先輩笹野高史のビデオレターを拝見し、復活マハラジャで古田と合流後、古田の庭である三茶に移動する展開。
▼今から四半世紀前、僕が学生だった頃は、空前の小劇場ブームだった。いや小劇場だけでなく他にも空前の競馬ブームであり、財テクブームでもあった。要するにバブルだったわけだ。僕は芝居をやる手段として在京の大学を受験したにもかかわらず、上京する頃にはすっかり芝居熱も醒めてしまっていた。そのままどこかの演劇集団に潜り込んでいれば、今頃全く違った人生を歩んでいたことだろう。まさに人生は紙一重だ。
▼一口に芝居ブームと言ってもいろんな世代が混在していた。今日の出演者で言えば、劇団☆新感線古田新太がちょうど僕と同い年。新感線は元々大阪芸術大学学生のつか芝居のコピー劇団だったらしい。後にオリジナル脚本を演じるようになるが、小気味のいいセリフとスピード感は、いい意味でお里が知れるね。
▼僕も高校の頃は、授業中に先生の目を盗んでつかの脚本のノベライズを夢中になって読んだものだ。新感線出身の俳優には、他に筧利夫渡辺いっけい羽野晶紀らがいる。みんな同世代だ。筧はたしか牧瀬里穂がマドンナの年の「飛龍伝」の機動隊員役やってたな。勝手知ったるってやつだね。
▼小日向は僕らより一世代上だが、オンシアターのメンバーの中では若い方だ。ビデオ出演の先輩の笹野はもっと上、主催の吉田日出子串田和美なんかはずっと上だ。そういえば自由劇場の代表作「上海バンスキング」の作者斉藤憐がつい数日前に亡くなっている。もちろんつかこうへいも既に鬼籍の人だ。
▼僕が自由劇場の「バンスキング」を観に行ったのは大学を中退してからのことだ。新感線や「飛龍伝」を観に行ったのもそう。バブルも崩壊して僕も肩の力が抜けた。こうしてみると、大学に籍のあるうちは勉強もしなかったけど本当に何もしなかったんだなあ。ただ毎日酒ばかり飲んでた。何か心理的な機制が働いていたとしか考えられないが、ハテ、それは何だろう?不思議なこともあるもんだ。
▼「上海バンスキング」は高校の時に深作欣治監督の映画を観ている。松阪慶子などの配役が同じこともあって、僕には同じ監督の「蒲田行進曲」のリメイクに見えた。ちなみにこの「蒲田行進曲」もつかこうへいの芝居「銀ちゃんがゆく」をシネマライズしたものだ。そして深作監督のこの二本の映画を田舎でいっしょに見に行った親友と、東京で初めて再会したのが三茶だった。

今日のウチゴハンは昨日出し忘れたポテトサラダにガードマンからもらった紅鮭を使ったクリームコロッケ。カロリーを抑えるために油で揚げずにオリーブオイルで焼いてある。

そして高野豆腐のステーキ。これもカロリー抑制メニュー。

デザートは好評に気をよくして二日連続のチーズケーキ。信じられないことだが、昨日よりさらに美味しくなってる!