ハレのちケ

もう10月も終わろうかというのにまだまだ日中は汗ばむ陽気だ。あんまり暑いので空を見たら入道雲が出ていた。昨日のジャズライブなんか半袖のポロシャツですよ。まあ合物を持ってないだけなんだけどね。かくしてお出かけの際は、二人して鏡の前で、妻は持ってる服が多すぎて何を着ていくか迷い、僕は少なすぎて悩むわけです。
秋深し隣りは何を着る人ぞ
▼若けりゃなんだっていいが、年をとるとそれなりのものでないと貧乏臭く見えてしまう。ホントにビンボーなんだから見栄をはってもしょうがないという考え方もあるが、いつまでも子供じゃあるまいしという意見もある。こないだ緑と紺の縞のトレーナーに袖を通したら、うちの子たちが赤ちゃんの時に着てたロンパースとそっくり同じ柄だった。こういうのはもう外に着ていけない。部屋着だ。つまり秋は部屋着しかないので、服の上ではいつまでも夏が終わらないんだな。
▼とはいえ朝露に湿った枯葉交じりの芝生を歩いたりすると、やっぱり秋を感じるね。昨日のようなイベントもいいけど、下の子と釣りに行くのもそろそろいい頃合だ。僕たち家族はここでも好みがきれいに別れる。妻と長男はインドア派、僕と下の子はアウトドア派なのだ。日曜に休みが少なくて下の子が可哀想だからなるべく土曜と旗日に代休とるようにしよう。ああ、普通はどっちも休みか。
▼土曜はまたしても長男が合宿で不在だったのでウチゴハンはきのこパスタにゴボウとモヤシの胡麻酢和え。


今月はずいぶんキノコ、もとい合宿が多いな。合宿もタダじゃないぞ。僕の水虫も無呼吸の医療費も、タダじゃないどころかいつのまにやら本人まで3割負担になってる。今月は子ども手当の配当月でよかったよ。
▼そんなこんなでやけ酒というわけではないが、週末なのでドラッグストアでアルコールを選ぶ。

発泡酒第三のビールは価格でも判別がつくが、発泡酒発泡酒、第三は発泡性リキュールと表記されている。サッポロの「北海道生搾り」が懐かしくて買ってみた。第三登場前はわが家の定番だった。キリンの「淡麗」もサントリーの「純生」も生ビールの飲み口に似せようとしてか、クリーミーに過ぎる気がした。なんだかずいぶん前の話だ。「生姜ハイボール」はジンジャーエールだね。

デザートはカボチャのプリン。カラメルの焦がし具合が絶妙だ。
▼そして日曜は作り置きのカレー。ライブ帰りに二人きりでたまにはディナーでもと思っていたのだが、下の子がさみしがるのでやめた。長男も合宿から帰ってくるし。そもそも現場を閉じなきゃいけなくてそれどころじゃなかった。妻がうちに帰るなりバタバタと洗濯物を取り込みながら、「せっかく楽しくても後にやることがこんなに溜るならもう行かない方がいい」とこぼしていた。妻よ、君だけじゃない。僕も全く同じ気持ちで現場を後にしたんだよ。