男の子、女の子

久しぶりに好天の週末となった。絶好の行楽日和にお出かけの人が多いのか、道がずいぶん混んでいる。僕はもちろん日曜出勤。それでもみんなのうれしい気持ちが伝染したのかなんだかウキウキ気分だ。
▼暑いくらいの陽射しを浴びて車を走らせていると、ローカルのラジオ番組で女子アナが地元のJリーガーにインタビューしている。
「男の友情は厚いですよ。女性とはちょっと違うんじゃないかな。女性はなんかコワイとこがあるというか…」
サッカー選手らしいクールな話ぶりが説得力を増す。
「そうですね。確かに女性にはコワイとこありますね」
女子アナも否定しない。
「じゃあそのコワイ話をお願いします」
「 コワ過ぎてちょっと話せません(笑)」
▼うちは男の子二人だが、女性の妻は女の子が欲しかったんじゃないかと思ってきいたことがある。すると「女の子ってマセてるっていうか、子供の時からもう立派な女だからイヤ。男の子の方がいつまでも純粋でカワイイもん」という。言わんとすることはなんとなくわかる気がする。
▼例えばマルマルモリモリで超売れっ子になった子役二人芦田愛菜と福クン。芦田は既に国民的大スターだが、わが家では福クン人気の方が断然上だ。確かに愛菜チャンもカワイイ。しかしその年でそれはないんじゃないですか。あややが十代で既にオバサンだったのとは違う意味で、年齢不相応なものが感じられる。そしてそれはあややの場合とは違って笑えない何かだ。
▼それに比べて福クンはホントに微笑ましい。一足早くブレイクした清四郎よりさらに自意識が低く、まだほんの子供だ。最近出演している「妖怪人間ベム」の場合、普通のドラマと違って変な恰好させられてるので、わけもわからず特殊メイクされて衣装着せられて放り出された感じでとてもいい。子供らしさは、このぼけーっと突っ立ってるだけの「放置プレイ感」で決まる。
▼妻に言わせれば芦田愛菜、いや女の子はみな早い段階で、この子供らしさを失ってしまう。そしてそれは女性特有な性質なのだという。女子高、短大と女ばかりの人間関係に揉まれ、たった今ドーバー海峡を渡ってきたばかりのトライアスロン選手のように疲弊した妻ならではの卓見だと思う。
▼ではその女性特有の属性とは何か。冷静、したたか、狡猾、打算的…いろいろと思いつかないでもないが、僕にひとつだけ言えることは、これまで半世紀近く生きてきた中で、気の弱い男はいくらでも見たことがあるが、気の弱い女というのは一度も見たことがないということである。女はみなハンパなく気が強い。女の涙はそのコがメロドラマかなにか見てるんじゃなけりゃ例外なく悔し涙と思ってまちがいない。
▼もちろん例外ではない気の強い妻のウチゴハンは昨日まで初鍋以来三日連続の鍋攻撃。


鍋には金麦がよく似合う。ああ壇れいいいなあ。彼女も気が強いのかな。

デザートも充実のいろとりどりのワッフル。

そして鍋から解放された今日は得意のキッシュ&パスタの黄金コンビ。

最近はこの肉厚タイプが多くなったが、今日のは特に出来がよかった。卵の出汁がフワフワでちょうどいい。気が強くてもいい。コワくてもいい。一生ついていきます!