ヒゲとボイン

昨日からグンと冷え込むはずが、フタを明ければ変わらぬポカポカ陽気。太陽の力が強すぎる。時代は太陽光発電だ。見上げればサッと刷毛で引いたような薄い雲。これが俺の空、もとい秋の空だ。やっぱり今年は季節がひと月くらいズレてるよ。
▼さて、ワールドカップ開催中の女子バレー界もちょっと見ない間にずいぶん様変わりした。長らくジャパンを背負ってきたプリンセスめぐが故障離脱、オバQ大山加奈は引退してベンチリポーターに。代わりにキラ星のごとく新しいスターたちがコートを躍動していた。
▼不動のエースさおりん、奇跡の美貌狩野舞子の二枚看板に加え、21歳コンビの岩坂奈々、新鍋理沙はルックス的に全く遜色がない。江畑、山口も及第点以上。彼女たちが全員25歳以下なのだから完全に新生ビジュアルチームに世代交代したといっていいだろう。このチーム構成ならフジが独占中継するはずだ。っていったい何の分析だ?
▼でもカメラワークだって岩坂新鍋時々さおりん、狩野が出れば狩野だけみたいな感じだし。男子が女バレ見る視点なんて九割方そんなもんでしょう。そしてそれはいちがいに劣情とばかりもいいきれないのだ。
▼以前日経映画評シネマ万華鏡の宇田川氏が、長澤まさみのカラダを激賞していたことは触れたが、小林信彦氏も「本音を申せば」の中で、日本で女優と呼ぶに相応しい容姿の持ち主として長澤まさみをあげていた。僕も全くの同感である。
▼そういえば世紀のカップル、トムクルーズとニコールキッドマン夫妻がまだ別れる前に共演した「アイズワイドシャット」を、「ニコールキッドマンの類稀な美貌を心ゆくまで堪能するための作品」と評したのも確か宇田川氏ではなかったか。特に演技する必要はない。のびやかな肢体というものはそれだけで鑑賞に値する神様の作品なんだな。
▼キッドマンはトムクルーズと別れて「これでやっとハイヒールを履ける」と言ったそうだが、確かに二人はノミの夫婦だった。まるで「カサブランカ」のボギーとイングリッドバーグマンのようだ。僕はこのハンフリーボガートとかチャーリーシーンみたいなハリウッドスターを全然カッコいいと思えないのだが、アメリカではずいぶん人気があるようだ。
▼チャーリーシーンの人気を「あの人ね、プレスリーにそっくりになってきたでしょう」と説明していたのは、確か僕が学生の頃ならった遊び人の金美齢先生だったような気がするが、記憶違いかな。いずれにしろプレスリーだってカッコよくはないよね。ミュージシャンで言えばブルーススプリングスティーンとかビリージョエルなんかも顔がデカくて足が短い。
▼チャールトンヘストンにしろシュワちゃんにしろジャンギャバンやマストロヤンニにしろ松本幸四郎高橋英樹にしろ、デカオが人気あるのは洋の東西を問わずやはり役者向きなのか。ケツの小さい相撲取が大成しないように、顔の小さい役者も大成しない。その理論でいけば今もてはやされているの長身小顔のイケメン俳優たちはみな小物ということになる。なんか勇気出てきた。何の話だっけ?

ウチゴハン怒涛の鍋攻撃。昨日はシチュー鍋だった。これでトマト→豚しゃぶ→水炊きの三連チャンの後二日あけて、また味噌味→シチュー鍋の二連チャン。まだまだ鍋の底は見えていない。奥が深いなあ。

そして今日は焼き餃子にダイコンの煮物。大根葉は細かく刻んでご飯のお伴になっていた。