子供だまし

昨日は近隣の小学校の運動会。例年体育館に場所取りに行って、そのままごろ寝してお弁当食べるのがいい骨休めになったのだが、下の子も中学生になって楽しみがひとつ減った。というわけで久しぶりの土休は長男の部活の試合を見に行く。バレーボール高校総体の県予選。この試合が終わればもう三年生は引退。上の子たちが最上級生だ。早いものだ。
▼お昼前に会場に忘れ物を届けると、例によって僕たち夫婦は自分たちの楽しみ優先で早めのランチ。妻のi-Phoneで近くのお店を検索してインド・ネパール料理を選択。これからの季節は自然にこういったエスニックな店に入りたくなる。


ランチメニューはナン付のカレーセット。いつも巨大なナンの割にカレーが少なくて心配になるのだが、必ず杞憂に終わるのが不思議だ。

象の神様のマジックかしら。
▼勝負の早い僕たちは正午開始の試合に余裕で間に合う。一進一退の末に第1セットをを落とすと、第2セットはワンサイド。長男がよく口にする「壊れゲーム」だ。長男も引っ込んだことだし、8点差がついたところで会場を後にした。ところが帰宅した長男が言うにはその後逆転勝ちしたという。初戦でなかなか気持ちが入らずミスが重なっただけで、負ける気は全くしなかったらしい。それぐらい実力差があったそうだが、恥ずかしながら全然わからなかった。やっぱり素人は見る目がないね。
▼開催中の女バレ五輪最終予選も視聴者が素人だと思ってやりたい放題だ。開催前は「本気で五輪金メダルを狙う」とか「予選一位通過は当然」みたいなCMバンバン流しといて、フタをあければ韓国に完敗、キューバにフルセットの末辛勝、ロシアにストレート負けで、強豪セルビアとの最終戦を残してタイと出場権を争う有様だ。これを誇大広告と言わずして何と言おう。
▼最終予選にはアメリカ、中国、イタリア、ブラジルなど既に出場を決めている強豪は出ていない。冷静に考えて今の日本の実力は、予選一位通過でも本番の五輪は定位置五位が順当だ。事実長男によるとバレーをやってる人たちの間では、ギリギリで出場権を逃した前回ワールドカップが千載一遇の好機だったという見方がもっぱららしい。だがそれではこの大会が盛り上がらない。最終予選開催前の日本の世界ランクはなぜか3位になっていた。
▼もうスポーツに純粋な意味でのアマチュアリズムなんて存在しない。あらゆるスポーツは関係者(スポンサー、競技団体、IOC、テレビ局etc.)にとって都合がいいように、事前に情報が操作され、加工され、書き換えられている。視聴率さえとれればいい。興行として成り立ちさえすれば何でもありなのだ。我々一般市民は彼らの金儲けに踊らされているだけだ。
▼夕方、今度は部活から帰宅した下の子のスポーツ用品店についていく。妻の友人の子供が使っていた金属バットを譲ってもらい、擦り切れたグリップのテープだけを巻きなおすのだ。ユニフォームやグローブ、バットなどの大物を最初から全て新品でそろえるのは無理がある。ユニフォームは洗濯の替えも必要だろう。バットケースやグローブのワックスなど小物もバカにならない。子供の心にも影響のあることなので、サイフと相談しながら慎重に事を運ばなければならない。
▼妻に言わせれば、こういうことは男親がつきあってやった方がいいそうだ。早く部屋にあがりたいのをガマンして、駐車場で素振りを繰り返す下の子を待ってやる。一回振るごとに構え方やら何やらしゃべっている。めんどくさくて今までキャッチボールひとつしてやらなかったのを少し反省した。
▼木曜のウチゴハンは妻得意のキッシュ。トマトを入れるのを忘れたとしきりに悔しがっていたが、全く気にならない最高の出来。これでトマトが入っていたらいったいどうなるんだろう。

金曜はチーズインハンバーグにマカロニサラダ。

王女の三銃士はこれにもコロッと参って忠誠を誓うのであった。