考えられない

先週は寒かったが、今週は暑かった。春というより初夏の陽気である。先週末の接待は寒くてみんな真冬の恰好だったが、昨日の接待は暑くて薄手のシャツ一枚だった。今夜からまたぐっと冷え込み、週末は冷たい雨になるという。まさしく寒の戻りなのだが、今はもうこの言葉は似つかわしくない気がする。
▼なんだかバタバタしてろくすっぽ更新もできない。GW前にこれだけ忙しいのもめずらしい。現場があるわけではないが、とにかくやることが多い。営業的には、原理的にはやることは無限にある。効率を考えたり、どこかで線を引くことで、なんとか一日の就業時間内に収めるわけだ。それを去年まではやることがないと思っていたのだがら、事を知らないというのは恐ろしい。
▼前回の投稿で東京の再開発ループについて書いたら、昨日の日経に東京駅の地下深くに新東京駅を作るという記事が出ていた。土地収用の必要のない大深度の地底に建設するのだという。地上の建物の杭を支持する固い地盤よりはるか下に穴を掘るなんて、僕なんかは春日三球照代師匠の漫才を思い出してしまう。いったいどういう仕掛けになってるんだろう。
▼世の中には二種類の人間しかいない。大深度地下駅を計画して作る人と、できあがったものをただ利用しながら、いったいどうやって作ったんだろうと思う人。現代社会においてサンキュー師匠は負け組である。世の中は自分の土地と資本を使って開発行為に勤しむ人のものだ。あるいは空中でも地底でも、まだ誰のものにもなっていない場所をどうにかしてやろうと考える人のものである。バカ言って笑って奥さん亡くして泣くような人生は一顧だにされない。
▼二度の接待では二度とも熟女クラブに行った。熟女と言っても三十代後半から四十代で、そこまで年増ババアには見えない。二十歳そこそこのキャバ嬢なんかよりはずっとマシだ。彼女たちは全員バツイチで、ほとんどが母子家庭で、女手ひとつで子供を育てている。そのための夜の仕事であり、当然昼は昼で働いている。僕についた人などは、子供二人を私立高校にやり、親も頼れずひたすら働くしかないと言っていた。公立でヒイヒイいってる自分が恥ずかしい。てか彼女と子供の生活がどういうものなのか想像がつかない。
▼一軒目はそれぞれ別の割烹に行った。先週のお店も良かったが、昨日のお店は特筆ものだ。ホタルイカのお通しに、刺身はコースのものの他に旬の初鰹を追加した。筍の椀物に鰆の焼き物、サクラエビかき揚げもうまかった。生ビールも泡の肌理が違う。途中から八海山に切り替えた。これだけの料理とお酒を堪能しても、なお女の子のいる店の方が高い。コスパを考えれば二軒目は行かないに限ると僕なんかは思うのだが、みんな行きたがるんだなあ。
▼さすがに割烹の板前料理にはかなわないが、それでも総じて夜の街よりは十分に魅力的な妻と妻の手料理である。



月曜はミートドリア、火曜はブタカラ、水曜はブリテリ。メインに必ずついて回るのは今が旬の新玉ねぎ。