自分との闘い

昨日は一日中雨模様のお天気だったが、今日は雨上がりの好天に気温もうなぎのぼり。初夏を思わせる陽気に桜の開花も一気に進んだ。菜の花の黄色が目にまぶしい。ところが午後になって俄かに雲行きが怪しくなったかと思うと、陽が落ちてついに雨が落ちてきた。妙な天気だ。
▼大型物件の引き渡しも終わり、残すは月末検査の一本のみ。年度末工事が引けてウソのように静かな日々である。ブログの更新も先週まで週一がやっとだったのが、今週になって久しぶりに一日置きのペースだ。
▼この間にたまった宿題に手をつけたいが、なかなかうまくいかない。工事はほとんどないのに、効率よく動くことができず、いたずらに時間だけが過ぎてしまう。今週はもう残業しないつもりだったが、そうもいかなくなってきた。いわば工事を執行する頭から、予算と計画をたてる頭に切り替えねばならないのだが、これが簡単ではない。この逆もそうで、なんでも切り替えが難しい。
▼僕の会社は6月決算なので、今期はあと四半期残っているが、取引先の大半は3月決算で打ち止めなので、事実上残りは開店休業状態である。つまり今期の成績はほぼ確定したわけだ。営業としての売上高も、監督としての出来高も、我ながらよくやったと思う。ただひとつ、粗利がよくない。要するに下請に気前よく払ってしまっているのだ。こればっかりは世間ずれしてない坊ちゃんにはムリな注文だと半ばあきらめている。
▼いつかの「ぴったんこカンカン」に「声に出して読みたい日本語」でブレイクした斎藤孝さんがゲスト出演していた。安住アナの学生時代の恩師でもある斎藤さんは、番組の最後に愛弟子にあてた手紙を読む。いつも素晴らしい活躍に目を細めている云々の後に、彼は次のような言葉で弟子を褒めた。
▼「君はもはや、何をもって成功とし、何をもって達成とするかを自分自身で決められる域に達している」人間にとって、これ以上の褒め言葉はないと思う。安住アナはもうぐちゃぐちゃである。自分が最も尊敬する人からこんなことを言われれば、誰だって感涙にむせぶに違いない。要するに免許皆伝である。
▼「自分で自分をほめてあげたい」はバルセロナの銀に続きアトランタで銅を獲得したマラソン有森裕子の有名なセリフだが、僕自身も含め、最近は自画自賛する人が多すぎるかもしれない。自分のことを自分で評価できるのは、安住アナや有森選手のような、その道のトップランナーに限られる。自分の評価というものは、普通はやはり自分ではなく他人がするものだ。
▼だから「自分でもよくやっているのに上司(会社)が認めてくれない」というのは論理的に成り立たない。よくやっているかどうか評価できるのは、自分ではなく上司(会社)なのだから。そして自分で決められる域に達している人は、誰に言われなくても達成のハードルをとてつもなく高く設定しているものである。
▼営業は誠意、現場は根気、そして利益をあげるには強い心が必要だ。僕も三冠王をとるまでは、簡単に自分を甘やかすまい。視線はもう来期にある。

今日のウチゴハンはアスパラのクリームパスタ。超ウマイ。ホントに天才だ。男は自分より妻を褒めることに徹すべし。