大阪てなもんやコネクション

初夏の陽気が戻ってきた。そうこうしてるうちにすぐGWが来ちゃうよ。
▼今年は暦の並びがいいのか悪いのか、普通なら9連休のところがプラス2日の11連休になる企業もあれば、暦通りのところもあるだろう。そこでワクワクしながら当社のカレンダーを開いてみたら真っ黒だった。休日の赤字は5月の3,4,5のみというサミシサよ。GWというよりブラックウイーク、いやブラックジョーク、いやブラック企業、いや何かのマチガイであってほしい…
▼元々当社には祝日がない。一昨年あたりからようやく隔週土休になった。おそらく月間の休みが6日平均になるように調整しているのだろう。だから4月は26の土曜も29の天皇誕生日も休みではない。5月は3と5が休みになると、あとは6の振替休日も残りの土休もなくなる。その理由は、建設業が基本的に日雇い体質だからだ。別に肉体労働にも裁量労働があってもいいのに、むしろ管理者の側まで出てナンボの文化に合わせてる。アホクサ。
閑話休題。GWといえば五年前に友人と二泊三日の大阪観光にでかけた。当時はまだお祭り会員だったので前夜祭までには戻ったが、足抜けした今となってはそのまま大阪に残っていればよかったと悔やんでいる。GWいっぱい遊んでも全然飽きない。そんな場所は日本広しといえども大阪のほかに東京くらいのものだろう。
▼初日は十三の居酒屋を皮切りに寿司屋に流れる。二日目は道頓堀からタコ焼きお好みを買い食いしつつジャンジャン横丁の串揚げ屋をハシゴして〆の大阪うろん、腹ごなしにタニマチ界隈を散策して夜は鶴橋の焼肉二軒ハシゴ。いい加減食い倒れて三日目は覚えてない。このあたりのことはブログ人に詳しいが現在は消失している。なんにしろ初体験のディ―プ大阪は驚愕のコスパで、文字通り「新世界」だった。
▼僕の関西体験は、中学の修学旅行でご多聞にもれず京都奈良の古都周遊に続き、親友との卒業旅行で開園したての神戸ボートピアに行ったほかに、学生の頃は牧師のいとこを頼って何度か伊丹は訪れたことがある。この母方のいとこは、長男坊の僕にとって、唯一の年上のアニキ的存在だった。
▼小学校の卒業旅行では当時高校生だった彼にギターと恋人とパイプオルガンを教えてもらった。中学の卒業旅行の時は、当時関学の学生だった彼の下宿で人生初の二日酔いを経験させてもらった。大学生の時に彼の教会を訪ねると、彼は僕が知っている人とは別の人と結婚していて、その人はお腹が大きかった。
▼大学生にしては信じられないくらい幼かった僕は、なぜか信じられないくらい動揺して、人のよさそうな奥さんに人見知りした。奥さんが席を外した隙に「あの人はどうしたの?」と小声で訊ねると、彼は平然と「ああ、あのコか。彼女も結婚して元気にしてるらしいよ」と答えた。全く童貞ほど「永遠の愛」を信じてるものなんだな。
▼彼は変わった名前の持ち主だったが、奥さんも変わった名前だった。その時初めてそれがクリスチャンに特有の名前だと気づいた。それまでキリスト教新興宗教よりマシなのはもちろん、他の伝統宗教よりカッコイイくらいに思っていたナイーブな僕は、その時初めて信仰のある人たちとの間に距離を感じた。以来どんなに深い話をしても、神様を信じない限り彼らとのミゾは埋まらないような気がした。今、他の親戚以上には彼と特別なつきあいがないのも同じ理由による。きっと僕は救いようのない人間なんだろう。
▼今日、昼間にめずらしく会社でデスクワークしていたら、久しぶりに若い友人から電話があった。「大阪に異動してからまだ遊びに来てないトモダチはユーだけだよ」とうれしいことを言ってくれる。報道関係の彼は、着任早々食品偽装、最近ではオボカタ会見と大忙しのようだ。なんだか彼の行くところ騒動が待っているような。嵐を呼ぶ男というか、まさに天職だね。いずれにしろ楽しみなGWではある。

月曜は肉じゃがにチキンサラダ。

今日は鮭の照焼にチキンソテーに生ハムサラダ。

妻の手作りクッキーはめずらしくチョコチップではなく、ナッツとキャラメルだそうです。