週末の人づきあい

汗ばむ陽気から一転して肌寒い日々が続く。ヒマなのにダラダラとほんの少しずつ仕事があって休みがない。しかも重要な課題は何ひとつ手つかずのままだ。大丈夫かな。
▼金曜いつものように定時で帰宅して風呂からあがると、同業者から電話があり取引先の担当者のお父様が亡くなったという。既にお通夜の最中で、自分は翌日の葬儀に出るつもりだとのこと。さっそく社長にメールすると、通夜も葬儀も両方出ろとの指示。とりあえず自分の志を持ってお通夜に向かい、翌土曜に会社の香典を持って葬儀に出ることにする。
▼パジャマ姿の妻に葬儀場まで送ってもらう。壱番館から何番館まであるのだろう。大手葬儀社が山ごと買った葬祭御殿は夜通し煌々とライティングが施され、さながら不夜城のようだ。これだけの収容施設をほこってもなお、ハコが足りない日もあるだろう。会場のスケジュールによって、亡くなった当日から翌々日くらいまでの間で調整し、それでも足りない場合は葬儀社間で融通し合うのだろうか。
▼翌日は現場があったので喪服を持っていき、途中で抜けてコンビニで着替えていった。以前靴の替えを忘れて仕方なく安全靴で葬儀に出たことがある。その時点ではどうしようもないことだが、いまだに「葬式に安全靴で来る男」と社長にいじられる。袱紗や数珠など細かな点はともかく、ネクタイの色を変えるだけで冠婚葬祭全てを礼服いっちょうで回しているが、本当にそれでいいのか時々不安になる。
▼担当者は伏せていたらしいが、それでもどこからか情報は洩れて10社くらいは知った顔が見えた。故人の生前の職業のせいか人柄のせいか、献花が多い。政財界のお歴々の名前も見える。三人も弔辞を読む葬儀は初めてだ。子供が自分の職場関係に会葬を控えるよう配慮しなければ、かなり大がかりな葬儀になっていたことだろう。
▼夜は遠方から出張中のゼネコンの監督と飲み会。この人とは現場をやっていた一年半の間に5回も飲んで、これでもう6回目。さすがにネタぎれで、一度連れていったところを回ることになる。今朝になって言うには、別れた後一人でもう一軒行ったらしい。きっと物足りなかったのだろう。けどどうでもいい。これからつきあっていくにしても、関係性を理解しておくのはお互いのためだ。友だちではない。お客さんだとしてもコスパはある。仕事がなければワリカンだ。だとすればそんなに高い店に行けるはずもない。
▼今朝は現場で小一時間仕事をして9時過ぎにうちに戻ると、町内のドブさらいをやっていた。バツが悪くてもう一周してくるともう誰もいない。ヨガに行った妻にメールすると、罰金払ってるから気にしなくていいとのこと。あれだけの人数が出てきてものの30分もせずに引き上げていく。文字通り「おつきあい」である。お祭りを脱会してすっかり油断していたが、ご近所づきあいはお祭りだけではなかった。
▼その後は昨夜のお酒が多少残っていたこともあって、終日ウトウトしていた。都合三軒、ボトル半分以上飲んだ割にはそんなにひどい二日酔いではない。自分のシマでママや他の客との会話も弾み、お酒自体はそんなに悪いものではなかったのかもしれない。妻は午前中定期ヨガの後、午後から別のヨガの講習会に出かけ、そのままお食事会らしい。下の子は部活から帰ると友達とカラオケに行った。はっきりしない天気だ。じきに雨が降るだろう。

木曜はめずらしくホッケ。たぶん結婚して初めてだと思う。

金曜は絶品のポークソテーに桜えびごはん。土曜は会合。今日はヨガハヤシ。