今日は何の日?明日は何の日?

GWに相応しい晴天が広がっている。連休工事も無事に終わり、なんとか3、4、5は休めそうだ。天気もいいし、ちょっとどこかへでかけたい気分だ。明日までにカゼ治しとかないと。
▼前にも書いたけど、GWはここ数年は連休工事、震災前まではお祭りに参加していた。今日は前夜祭のはずだ。夕方帰宅の途上、あちらこちらで法被姿の集団を見かけた。でも自分が参加してないと、そこまで祭一色という感じでもない。
▼うちに帰る前から、妻が何度も「(明日から)どうする?」とメールしてくる。どこへ行っても混雑してそうだが、そんなこと考えてたらどこへも行けない。漠然とだが、電車で移動して隣市にでも行こうと思う。まあ焦らずとも三日ある。休日に、朝ゆっくりできるだけでも充分だ。
▼下の子は明日、野球の海外遠征メンバーのセレクションだ。きっとガチガチに力が入って身体が動かないと思う。小さい頃から小器用で運動神経抜群だが極端なアガリ性だった。幼稚園の参観で、難しいコマ回しをひとりだけ難なくこなすので、父兄がみんな「すごいすごい」と寄っていくと、全くできなくなって自分でも首を捻ってたな。
▼正反対の性格の上の子は今頃何をしてるだろう。今のところ母親にナニ送れカニ送れと催促の連絡ばかりしてるようだが、五月病のようなことはなさそうだ。親に遠慮してもしょうがない。言われたことはできるだけしてやろうと思う。新歓コンパも無事乗り切ったようだ。僕なら弱り果て苦しみ抜くようなことを、彼は平然と切り抜けてしまうから不思議だ。
▼もうはっきりとは覚えていないが、僕は大学一年目のGWに、さっそく帰省したんじゃなかっただろうか。学生の脱ぎ散らかした靴でいっぱいの下宿の玄関に腰かけ、はやる気持ちを抑えてコンバースの靴ヒモを結んだ記憶がある。口ほどでもない。勇んで国を出た割にさみしくて仕方なかったんだな。
▼明日は憲法記念日だ。世論調査では昨年に比べ、憲法改正に賛成が10%減り、反対が10%増えて両者が拮抗しているとニュースが伝えていた。集団的自衛権についても同様の結果だそうだ。今年の結果より、去年までに日本がそんな風になっていたことの方が驚きだった。僕がそういうことにあまり注意を払わなくなってから、それほど時間がたったのだ。
▼明日セレクションの下の子がドラえもんを見て眠り、妻がぴったんこカンカン金スマを見て眠った後、僕はひとりでNHKの「ラストデイズ」を見た。五年前の5月2日に、忌野清志郎は58年の生涯を閉じた。高校を出てすぐ音楽活動に入り、やがてロックスターとしてブレイクした清志郎は、アルバム「カバーズ」を機に政治や社会問題に直接言及する歌を作るようになる。
▼案内人の爆笑問題太田光は、自身の漫才で過激な社会風刺ネタをやっているにもかかわらず、清志郎のやり方に違和感を覚える。「授業をサボって」「屋上でタバコ」吸う「トランジスタラジオ」の歌詞のような、カッコイイドロップアウトのススメでいいじゃないかと思う。
▼「カバーズ」の制作に誘われた泉谷しげるは、「オマエそっちの方向はよくないんじゃないの?」と大ゲンカしたという。「口にするのはいいけど、何も歌にすることはない」「だって文化人にはなりたくないじゃん」。だが、自分の専門じゃないところでコメントだけする人のことを文化人というのだ。
▼太田は、かつて政治についてのコラムで「政治が僕らの生活に何の影響も与えないものなら、選挙に行かないという僕らの態度は正しい」と書き、それを読んだ清志郎に「がっかりした」と言われた。太田は「政治家より清志郎さんの方がずっと影響力があるんだから(政治のことなんかより、もっとカッコイイメッセージを歌ってよ)」という気持ちだったという。
▼あくまで想像だし、清志郎がそこまで自分の動機を言語化できていたかどうかわからないが、彼はきっと、影響力のある自分の歌が、授業をサボったり、タバコを吸ったり、選挙をボイコットしたつもりになったり、そういう表面的にカッコイイだけの反社会メッセージとして受け取られたくなかったのだと思う。
▼時にRCは僕のカラオケの十八番だが、明日からさっそく得意の「雨あがりの夜空に」「トランジスタラジオ」「スローバラード」の三曲は封印しよう。そして「カバーズ」の「風に吹かれて」「サマータイムブルース」それから猪苗代ズの「アイラブユー アイニ―ジュー ふくしま」をヘビロテにしたい。ってそういう問題じゃないか。まあ本当に清志郎が好きな人はカラオケでRC歌ったりしないよね。

昨日はマーボナスにトマトキューリサラダ。もう夏野菜の季節だ。

今日は和風ハンバーグにチキンサラダ。