高橋真梨子と大相撲で語る自分史

週間予報では何日か先の気温は下がっているのに、当日になると急に予想気温が上がり、いつまでも酷暑が続くパターンが今年も始まった。いったいどうなってるの?毎日その日が終わってから今日明日がピークって言ってるけどほんとかなあと思ってたら、確かに今日は昨日よりは随分マシだった。明日に希望がもてる。安い。
気象予報士の解説はこうだ。高気圧は厚手のダウンジャケットを着ている状態。その太平洋高気圧の力が強いうえに大陸からチベット高気圧が張り出して、ダウンの上に厚い掛布団をはおっているようなものだと。観測点は風通しのよい日陰だから、そんな涼しそうなところでも35度を超えるなら、地表、ましてアスファルトの上なんかフライパンで焼かれているのと同じである。アサリの酒蒸しじゃないんだから。どうでもいい話だ。
▼昨日は酷暑の中、大型物件の初日を迎えた。何度やっても乗り込み前はドキドキするが、少しは場慣れしてきたような気もする。まあ終わらない現場はない。涼しい風が吹く頃にはだいたいになっているだろう。とにかくやるのは自分じゃないので、みんながやりやすい環境を整えるのに徹することだ。独り相撲が一番よくない。
▼最近は暑さのせいか、年のせいか、はたまた免停中の不如意のせいか、一日を終えるだけで疲れ切って、うちに帰って横になったとたん眠ってしまう。21時から始まる二時間サスペンスを最後まで見るなんてとてもできない。刑事ドラマの謎解きは一時間枠で21時40分から、二時間枠で22時20分からだが、おかげで出演者が出そろう最初の10分を見ただけで誰が犯人かわかるようになったよ。くだらん話だ。
▼そんな中、木曜の夜は頑張って夜中の1時30分まで起きていて、先週妻とのデートで見逃したSONGSの高橋真梨子の回の再放送を見た。高橋真梨子と言えば、人によっては不倫中のOLがカラオケで熱唱する「for you…」をイメージするかもしれないが、やはりペドロ&カプリシャス時代の「ジョニーへの伝言」「五番街のマリー」がいい。SONGSでこんなにときめいたのはハイファイセット山本潤子以来だ。僕も相当なオッサンだね。
▼昨晩ぼんやりテレビを見ていたら、遠くで花火の音が聴こえた。七月最後の土曜日は、隅田川花火大会の日だ。24年前のあの日以来、僕は花火を見上げる時、必ずあの日のことを思い出す。おそらくこの先一生そうだろう。空から見た中継画像の画面中央にスカイツリーが見える。その横にするすると花火があがり、ひらく。音のない映像が、あの日の記憶を呼び覚ます。高橋真梨子リレハンメルのテーマソングを歌ったのはその四年後のことだ。
▼毎日うちに帰って水風呂を浴びテレビを見ながら冷たいものを食べるのだけが楽しみだ。今日は平成の大横綱白鵬が優勝回数を30回の大台に乗せた。あとはもう31回の千代の富士と、32回の大鵬がいるだけである。今場所その白鵬に土をつけた豪栄道琴奨菊を破り、場所後の大関昇進を決めた。これで来場所からモンゴル3横綱に日本人3大関体制になる。
小錦がなかなか横綱になれなかったことを思えば隔世の感があるが、そんなに昔のような気がしない。それは小錦の土俵生活が長かったせいである。外人横綱武蔵丸のハワイ軍団と死闘を繰り広げた若貴角界入りしたのは僕が学生の頃、千代の富士を引退に追い込んだのは貴花田だが、僕が中学の頃には既に「前みつからのウルフの速攻」の型は確立されていた。さすがに優勝31回ともなると息が長い。その頃高橋真梨子は「桃色吐息」の大ヒットでソロ歌手としても日本中に認知されている。
▼僕は「巨人大鵬玉子焼き」はわからないが、「巨人ハンバーグ貴ノ花」ならわかる。角界サラブレッド若貴の父、角界のプリンス貴ノ花のことだ。その貴ノ花と度々名勝負を演じたのが外国人力士のハシリ、ジェシー高見山大五郎である。その高見山を苦手にしていたのが「黄金の左」こと横綱輪島。高橋真梨子ペドロ&カプリシャスで歌っていたのはそれ以前のことだ。
▼つまり僕にとって大鵬は歴史上の人物だが、輪島、貴ノ花高見山は同時代の人になる。ペトロ&カプリシャスは歴史上のグループだが、高橋真梨子は同時代を生きていることになるのかな???

今日は牛肉とピーマン炒めにナスの冷製にアボガドトマトサラダ。