日本国及び日本国民統合の象徴としての

東海以西の梅雨明けが発表された。九州の方はつい昨日までよく降っていたので違和感はないだろうが、ここらはもう前の雨がいつだったか思い出せないくらいだから、もっと早く発表されてもよかった。結局は例年通りの海の日に落ち着いた。
▼今日は海の日に相応しく、よく晴れて気温が上がった。働いていると猛暑日なんて迷惑でしかないが、海山レジャーに出かけるなら、せめて真夏日でないとビールもかき氷も美味しくない。子供の頃は旗日はみんな休みだと素直に信じていたが、大人になると建前はともかく休日に働いている人もけっこういることがわかってきた。
▼我らが建設業に製造業、それから飲食、介護などのサービス業は出勤。額面通り休みなのは公務員に銀行等公共サービス。その割合が何対何なのかはっきりとは知らないが、感覚的には働いてる人の方が多そう。それから休日も働かないとやっていけない低賃金の人が多そう。でもきっちり数字を押さえてないと、都知事選に出る資格ないですか?
▼先週水曜の夕方、NHKの号外で天皇陛下生前退位のご意向を最初に耳にしたときの感想は、「もう高齢だもんな。おつかれさま」「引き際もご自身で決められて立派な方だな」というものだった。ところが翌日宮内庁長官がさっそく全否定したのを皮切りに、外遊前の首相から政府関係者までそろってコメントを控え、そのうち「難しい」「皇室典範の改正が必要」「何年もかかる」とすっかり空気が変わってしまった。
▼一番驚いたのは、「天皇のお言葉をきっかけに法律の改正に動くと、天皇の政治行為を禁じた憲法に抵触する」という屁理屈だ。恣意的に憲法解釈を変更して集団的自衛権を認める安保法案を通すことに比べればなんでもないことだと思うけどな。それともこの件を契機に憲法改正論議を進める魂胆だろうか。それこそ天皇の政治利用の最たるものだと思うが。そうこうするうちについに天皇自身まで「そんなこと言ってない。今までどおりがんばる」と言い始めた。
▼かわいそうに。憲法が変わろうが、あるいは憲法に定める表向きの地位や権能がどうであれ、天皇は戦前と同じく、いつの時代も時の政権か誰か知らないが、常にいろんな人の思惑に振り回され、自分の意見など1ミリも口に出せない、出したところで多くの人に忖度されるうちに、ついには本人の意図したこととは全然違うところに遠ざけられてしまう操り人形なのだ。
▼陛下は82才のご高齢にもかかわらず、休日返上で赤子たる国民のために、皇后美智子さまと共に身を粉にして働いておられる。これは年金だけではとうてい生活が成り立たず、死ぬまでリタイアすることを許されずに夫婦で働き続けなければならない我々の現実とパラレルだ。つまり天皇憲法の規定通り、現在の日本及び日本国民の実際を正しく象徴する存在ではあるかな。
▼日曜はせっかくの休日も、妻が午前午後とダブルヘッダーでヨガを入れて置き去り。月の半分は帰省して帰ってきたらヨガばかりというのが冗談にきこえなくなってきた。午前のレッスンを終えていったんシャワーを浴びに戻った妻が、再び出かけるのに便乗してショッピングモールで下してもらった。
▼久しぶりにゆっくりと本探し。ユルスナールハドリアヌス帝の回送」蓮実先生の三島賞受賞作「侯爵夫人」末延芳晴「夏目金之助ロンドンに狂せり」文庫で源一郎アニキの「非常時のことば」森まゆみ千駄木漱石下川裕治「週末ソウルでちょっとほっこり」「週末ベトナムでちょっと一服」のしめて7点の大人買い
▼お昼を食べていなかったが、日曜のフードコートは芋洗い状態。生野菜ジュースだけですます。

そこにヨガ教室を終えた妻が迎えにきて、そのまま合宿終わりの下の子を迎えに。夕食の用意をする間もなく連チャンの外食は100円ではない高級回転寿司。開店直後なのにかなり待たされる。スシローの通り向かいなのに負けてない。

帰って真田丸を見て実家とLINEのビデオ通話。やはり声だけと顔を見ながらでは全然違う。外国人にも広く利用されているだろう。
▼海の日の今日は休むつもりだったが、見積が一件残って出勤。一見して朝礼参加者がいつもより多い。みんな生活がかかっているから必死だ。彼ら建設労働者には土休も旗日もない。あるのは日曜のみ。その代わり日曜に出てくれる人はなかなかいない。必死ではなく単なる習慣かも。あまりの暑さにしばらく中断していた水風呂の後、缶チューハイ2本を一気のみ。そのまま夕食になだれこむ。


いんげんジャガバターに豚肉と茄子の冷製。超ウマイ。いろいろと難はあるが、やっぱり妻の手料理が一番だ。